こんにちは!東京都千代田区一番町でボディートーク施術士として活動している樋渡です。
「ボディートークアクセスセミナー」に手首の腱鞘炎があるという方が参加していました。
今現在は痛みが強いわけではないようだったのですが、手首の動きが硬く制限されていました。
でも、セミナーが終わる頃には、可動域はほぼ完全に回復していました。
セミナーで教えていることは、腱鞘炎の治し方ではないのにも関わらずです。
なせ、こういうことが起こるのでしょうか?
ボディートークとその他の施術のアプローチの違い
通常、腰痛に対してアプローチするためのテクニックと腱鞘炎に対してアプローチするためのテクニックは全然違います。
解剖学的な知識も必要になりますし、どうやったら痛みが出るかなどの正確な評価をする必要があります。
それから、その痛みに対して何をするべきかを考えてアプローチをしていきます。
例えば、体を前に倒したときに腰が痛む人と、腰を後ろに反らせたときに痛む人では通常はアプローチが違います。
ですが、ボディートークアクセスのテクニックを使って腰痛の人と手首の腱鞘炎の人にアプローチするときは、腰を触るのか、手首を触るのかだけの違いだけなんです。
ほとんどの人が、「たったこれだけでいいんですか?」というリアクションをします。
体を前に倒して痛いのか、後ろに反ると痛いのかも関係ありません。
例えば、膝に痛みがある人であれば膝に触るという違いだけです。
特別な知識は全くいらないです。もちろん知識があるならそれにこしたことはありませんけどね。
なぜ、こういうことができるのかというと、「自然治癒力を高める」ということを目的にしているからです。
「自然治癒力を高める」ってとても抽象的で、イマイチ分かりにくいですよね。
一方、手首の腱鞘炎を治す方法というのは具体的なことです。
体を前に倒したときに痛む腰を治す方法というのも具体的です。
ですが、
この二つが治るには、自然治癒力が必ず必要になります。
つまり自然治癒力を高めるということが腰痛と腱鞘炎どちらにも必要なことなので、その方法さえ分かれば、どちらにもアプローチができるということです。
自然治癒力って何?

自然治癒力とは、誰にでもに備わっている自らを治癒する力のことを言います。
出血したとしても、いつの間にか勝手に出血が止まり傷口がふさがっていきますよね。
これはちゃんと自然治癒力が働いているということです。
ボディートークのテクニックで腰痛の人に対して腰を触る、手首の腱鞘炎の人に対して手首を触るのは、触ることでその痛みに対して自然治癒力がちゃんと働いてくださいね、と促しているだけです。
そうすることで、自然治癒力が働きやすくなります。
実際にやってみると驚くほど簡単なことしかやりません。
自分で治せるという安心感

今回の手首の腱鞘炎の方は、セミナー中に手首の動きがほぼ正常に戻りました。もちろんそのことにとても喜んでいたのですが、もっと喜んでいたことがあります。
もともと楽器を演奏することがあるそうで、毎日練習しているそうです。
だけど、練習することで、手首の痛みが増すことがあり、いつも終わったあとに痛くなったらどうしようとビクビクしながら練習していたそうです。
ですが、今回このボディートークのテクニックを使うことで自分で手首の動きを良くすることができたので、自分で腱鞘炎に対してのアプローチができることが分かって、その安心感があるから練習をすることへの恐怖心がなくなったと嬉しそうに話してくれました。
自分で出来たということがすごく重要なことですよね。
この方の場合は、整体やマッサージ、病院に行って良くなったとしても、ダメなんです。
他人の力を借りて良くなっても、「また痛くなったらどうしよう・・・。」という不安は取れません。
そうなると練習の時間を増やすことが難しいのです。
腱鞘炎よりも、練習できないことが問題
腱鞘炎は実は、そんなに大きな問題ではなく、楽器を演奏できないということが問題なんです。
この違いが分からないと、一時的な腱鞘炎の痛みを取ることに注力してしまいます。
でも本当は、不安なく楽器を演奏できるような状態にする、ということの方が重要なことなんですよね。
そのためには、自分で腱鞘炎のケアができるようになれば良かったということです。
まとめ
腰痛や腱鞘炎に限らず、どんな痛みでもそれを治すためには自然治癒力がちゃんと働くということが重要です。
ボディートークでは、こういった自分で自分の体をケアするためのテクニックを「ボディートークアクセス」というセミナーの中でお伝えしています。
6月14日に東京の千代田区で開催しますので、ご興味ある方はこちらをご覧ください。